ごあいさつ

ceo

 成田惣菜研究所は、『お惣菜』という分野にいち早く着目し、手づくり、おいしさにこだわったノウハウを過去30年間に亘り提供してまいりました。

 昨今、大手チェーンスーパー、百貨店、専門店、コンビニエンスストア等において、急速に規模を拡大しつつある分野であり、競争も激化してきています。裏を返せば、それだけ消費者が求めているという証ではないでしょうか。反面、多くの店舗において消費者のニーズに商品がついて行けていない現状もあります。

高齢社会が進行し、一人暮らしのお年寄りが増加し、又、有職主婦が増加傾向にある中、ひとりひとりに合った商品づくりが、これからの時代が求める「お惣菜」だと確信しております。

成田惣菜研究所においての基本は『手づくり』です。シンプルですが、今一番求められている言葉ではないでしょうか。

『手づくり』、『おいしさ』の追求を目指していきたいと思います。

代表 成田 廣文

成田廣文経歴

1973年
立教大学経済学部卒業
アメリカを視察。コンビニンスストアトいう業態を知り感動する。
1974年
実家の鮮魚店を食品スーパーに業態変更して開店。
1977年
食品スーパーの売上が半減、利益確保の手段として
おにぎり、サンドイッチなど惣菜の販売を開始。
1989年
全国スーパーなどから、問合せが殺到。
コンサルタント業務を開始。
1994年
成田惣菜研究所を設立。
現場指導、研修、惣菜情報誌の三つを中心に
コンサルティング業務を展開。
顧客企業はスーパーなど全国800社に上る。
2000年
ホームページ開設。

2004年
携帯サイト開設。

2015年
ホームページリニューアル。


惣菜バイキングの火つけ役 スーパーなど800社を指導

スーパーなどでの惣菜バイキング。肉じゃが、キンピラ、煮物等々、好きなものを欲しい量だけ買える。ごはんも一杯分から買える。今や当たり前となったこれらの火付け役が、成田惣菜研究所の成田廣文氏(なりた ひろふみ)だ。
自らも東京・巣鴨で惣菜店を経営する傍ら、惣菜コンサルタントとして月に20日近く地方を飛び回っている。
女性の就業率の上昇、単身世帯の増加、高齢化の進展などを背景に、いわゆる中食市場は拡大を続けている。市場規模は7兆円ともいわれ、注目度は高いが、利益をいかに出して行くかという経営面と、現場でいかに調理するかという実務面の両方から指導できる人材はほとんどいない。
経営者であり、調理もこなす成田氏が引っ張りだこになっているのもうなずける。

ノウハウの提供手段は、現場指導、研修、惣菜情報誌の発行の3つ。
現場指導の指導先は、惣菜専門店、スーパーの惣菜部門など約800社にも上がる。
例えば「トンカツは、冷凍品を揚げるのでなく、自店で売っている肉を使って、調理せよ」「旬の菜の花や新タケノコを使え」といったことから、「いかに見栄えよくパック詰めして店頭に並べるか」まで、手取り足取り実践的に教える。また平均10%近い廃棄・値引きロス率を下げるためのさまざまな具体的アドバイスも行う。
研修については、月一回、自社主催で実施するほか、食品メーカーなどが主催する研修に講師として呼ばれる。話をしながら2時間足らずの間に20種類近くの惣菜を作り上げて試食までさせる研修は、分かりやすいと好評だ。

成田氏が惣菜の研究を始めたのは20年前にさかのぼる。成田氏の実家は大正8年(1919)創業の鮮魚店。いずれは実家を継ぐ立場にあったが、大学卒業後アメリカに行った際に見たコンビニエンスストアが転機をもたらす。「砂漠の真中でも何でも揃う。これが近くにできたら、うちはつぶれちまうなとも思った。」セブン-イレブンの第1号店が”上陸”する前年、73年のことだ。

帰国後さっそく父親に相談し、鮮魚店を食品スーパーへ業態替えした。20坪規模ながら年商は3億円、粗利益率17%と業績は順調だったが、3年ほど過ぎたころから、売り上げがガクッと半分近くまで減った。近くに大手スーパーが何店も出店してきたためだ。
そこで成田氏が考えたののが、「粗利益率が6割と高い惣菜に力を入れ、最終的な利益を前の水準に戻す」ことだった。
しかし、まだ惣菜については情報がまったくない時代。店頭募集で料理好きの主婦3人を雇い入れ、試行錯誤でレシピや販売ノウハウを作り上げていった。
自営業者としての生き残り策の模索が、結果的にほかにない実践的な惣菜ノウハウにつながり、今や”日本一の惣菜コンサルタント”として時代に求められているのだ。

月刊誌ベンチャークラブより